2011年10月28日金曜日

夜景の撮り方

送信者 レンズ越しのパリ by Genie


夜景の撮り方はというと、大変に難しいのでここではいくら書いても足りないほどです。


本当に本当のことを申し上げれば、夜景モードのついているコンパクト・デジタル・カメラ(コンデジというような略称とは、どうも相性が悪い自分です)の方が気楽に失敗なく撮影できていい写真になるのではと思うくらい。


○フラッシュはたかない
○できたら三脚を使う
○できたらリモート(レリーズ)を使う
○ファインダーでなく、ライブビューで撮影


こんなところが、ごく基本的なルールでしょうか。


ファインダーを使わない方がいいのは、端折って申し上げると、そのほうがブレが少なくなるからです。


夜になるとルーブル美術館前のガラスのピラミッドが美しいので、たくさんの方が三脚を持って同じスポットから写真を撮っているのを眺めることができます。


観光地で、たくさんの方が三脚を並べていたら、そこはほぼ間違いなく「絶景スポット」ですよ!


あいにく、その三脚地帯で僕も「三脚、リモート、ライブビュー」で何十枚も撮ったのですが、どうも面白くない写真になってしまいました。


この写真は、諦めて道具をバッグにしまい、帰りがけにピラミッドのわきを友人と歩いていたときのもの。ほんの数分だけ、魔法のように風がやんで、鏡のような水面にピラミッドとルーブルの姿が浮かびました。


慌てて撮影したもので、これは三脚もリモートもライブビューも使っていません。


もしも、最初からこのスポットを選んできちんと準備して臨んだら、もっといい写真になったろうなあとは思うものの、これはこれで自分なりに気に入っております。


僕が現在メールのやりとりを通じて写真技術について教えていただいている先生は「いいと思う写真を徹底的に模倣しなさい」と言われております。


この「模倣」というのが、昔から苦手なもので、それを乗り越えることができたらもうちょっと腕が上がるかなあなんて考えております。「模倣」については、また後日。


ジーニー

佐藤孝太郎先生が優しく解説! 「デジタル一眼レフ上達講座」

2011年10月18日火曜日

スナップ写真の撮り方




スナップ写真こそが、写真の一番の楽しさなのではないかと個人的に感じております。


自分の住んでいる街で、旅先で、なにか素敵なものや美しいものを見つけたときに、さっとカメラを撮り出して撮ることが出来たら最高ですよね。


この写真は、言うまでもなくパリで。エッフェル塔のそばで幸せそうにしている恋人たちの姿をとらえました。


こういう写真を撮ろうと思って出かけたのではなく、エッフェル塔の写真を撮ろうとしているときに「たまたま」みかけた光景です。


こんな仲のいい恋人たちの姿は写真家にとってはパリでぜひとも撮りたい被写体です。


実際にパリの人に聞いてみたら、「公共の場所で行われていることを写真に撮るのには問題ないし、だいたいみんな抵抗がない」という答えでした。


そんなわけで、このふたりの幸せな瞬間をありがたく撮らせていただきました! 


シャッター・チャンスはいつ来るかわかりませんから、やはり自分にとって持ち運びのしやすいカメラや、カメラを取り出しやすいバッグがあることが大事なのではないかと思います。


ジーニー

2011年10月8日土曜日

玉ボケの作り方2





玉ボケについて先日お話いたしましたが、今回はもっと自然な玉ボケ写真の撮り方。どちらかというと、玉ボケが知らないうちにできてしまったという感じですが。

下の記事は、意図的な玉ボケです! 



過去記事:玉ボケの作り方


この薔薇は太陽光が透けて半透明に見えるように、逆光で撮っています。昼間日光が強いときは、絶対にカメラで太陽を見ないように気をつけてくださいね。

そして、バックには木漏れ日が差し込んでいます。これが優しい玉ボケになってくれるのです。撮り方は特別難しいことはありません。



ちょっとわかりにくかもしれませんので、一応撮り方の説明を。


花=日向にあって、逆光状態 
枝葉=日向にあって、木漏れ日を受けている状態
あなた=日光を前方から受けられる場所にいる

こんな条件だけが必要でしょうか。


カメラの設定としては、AV(絞り優先)モードで被写体に近づき、背景と被写体の間に距離を置くようにするとうまくいくと思います。 

デジタル一眼レフの方は、できるだけ望遠で。

残念ながら来月号が最終号になってしまう雑誌『MISTY』の編集部は、全員女子なのですが、「ジーニーさんには女子が喜ぶような写真を撮る、乙女センサーがついているに違いない」と言われてしまいました。喜んでいいのかな? 


乙女センサーとはなんぞや、という感じですが、女子のみなさんに喜んでいただける写真の撮り方は大分わかってきたと自負しております。

今後もたくさんの人がひととき幸せな気持ちになっていただけるような写真を撮りたいですね。


カメラ女子のみなさんから、たくさんのメッセージをいただきました。写真ブログを運営されている方がたくさんいらっしゃるんですね! 


近いうちにみなさんのサイトをご紹介するページ「カメラ女子リンク」を作りたいなあと思っております。それについては、また改めて。

ジーニー

2011年10月1日土曜日

写真のマジックアワー(ゴールデンアワー)



写真をきれいに撮るにはマジックアワー、もしくはゴールデンアワーと呼ばれる時間帯を意識することをおすすめいたします。これは良い写真の撮り方としては、基本的なテクニックでもあります。

デジタル一眼レフに限ったことではないので、夕陽がきれいだなと思ったら、外にでてあたりを見渡してみましょう。


マジックアワーとは「魔法の時間」。一日に二回あります。朝日が昇る頃と、夕日が沈む頃。僕は夜行性の人なので、なかなか朝のマジックアワーに写真を撮ることは難しいです。でも、その分も夕方のマジックアワーの素晴らしさを一杯体験するようにしていますよ。


写真の撮り方については勘違いされやていることも少なくないのですが、必ずしも明るければ明るいほどいいわけではありません。陽射しが強烈なお昼前後に外で写真を撮ろうとすると、光と影のコントラストが強烈で、なかなか思うようにきれいな写真が撮れないことが多いのです。少なくとも僕の今のレベルでは難しいです。


(あ、でも。リッチな写真家の方で、レフ板を持ってくれるアシスタントさんがいていてくれたら、話は別でしょう)


一方で夕方のマジックアワーになると、すべてのものがキラキラと金色に光っているのを見ることができます。そして、光が柔らかい分、影も穏やかになって、きれいな写真に仕上げることができるのです。


逆光についても「悪いもの」と思われることが多いかもしれません。僕も写真に目覚めた頃に友人からデジタル一眼レフを借りて、「常に太陽に背中を向けて撮るように!」と言われて、その呪文が解けるのにずいぶんかかってしまいました。逆光についてはまた改めて書きたいテーマですね。


この写真の被写体は道端の草です。真昼この草を見たら、ただの雑草としか思わなかったかもしれません。もしくは、そこに草が生えていることにも気が付かなかったかも。


すべてのものが金色に輝くマジックアワー。ぜひ体験してみてください!