2011年12月15日木曜日

単焦点レンズの魅力

単焦点レンズ(50mm)についてお話してから、僕の親しくしている編集者さんとそのお友達が単焦点レンズを抱えて海外旅行に出かけ、その方たちの回りで単焦点ブームが起きていると聞きました。


そもそも、単焦点というのはなに? というところからお話させてください。


単焦点は簡単に説明すると、ズームしないレンズです。その代表が50mmレンズで、割合に安価で手に入る上に、明るくて使いやすいレンズが多いので、一眼レフを購入されて初めての交換レンズとしては、ぜひこれをおすすめしたいところです。


ただし、メーカーによってレンズはいろいろなので、十分に下調べをしてから購入されてくださいね。



単焦点の魅力は、いろいろとあります。先日もお話した「玉ボケ」が作りやすいこともありますが、ピントがあう部分が狭いため、その前と後ろにあるものがいいかんじでボケて映るのです。


この「ボケ」はコンパクト・デジタル・カメラでは、なかなか表現できない世界ですね。 






この写真を見ていただけるとよくお分かりになると思うのですが、ほんの数行にだけピントがあっていて、他の行はボケていますね? こんな面白い表現方法が単焦点を使うことで可能になるのです。


さてさて。以前から「カメラ女子ブログ(サイト)」のリンクを作りたいなあと、以前から考えておりましたが、そろそろ募集を始めたいと思います。

もしも、あなたがカメラ女子で(もしくは男子で)、ご自慢の写真をたくさん掲載されたサイトやブログなどを運営していらっしゃったら、よろければ tokyoangels@gmail.com 宛てにメールをくださいませ。


○お名前(ハンドルで結構です)
○サイト・ブログ名
○URL

以上を忘れずにご記入の上、メールでご連絡くださいませ。スタッフの対応になりますが、このブログ内でページを設けて、みなさんのサイトを紹介させていただきます。

カメラ女子のみなさんが、ここでつながりを持って欲しいなあというのが僕の願いなのですが、もちろん僕も時々のぞかせて頂きますね! たくさんのご応募をお待ち申し上げます。

ジーニー

2011年11月18日金曜日

玉ボケの作り方3

玉ボケの作り方について2度ほど記事を書きましたが、意外なほどの反響をいただきました。

過去記事:玉ボケの作り方 
過去記事:玉ボケの作り方2 


この写真はイルカのイルミネーションですが、あえて焦点をはずして「イルカの玉ボケ」にしたものです。


写真としては特別優れたものではないと思うものの、一眼レフを使た表現の一例としてアップロードいたしました。


玉ボケについては僕もどうもコツがわからなくて、いろいろと写真仲間に教えてもらい、やっとのことで身につけたテクニック。



重要なことのひとつがレンズ選びだったのですが、実はここが非常に難しいところなのです。


カメラとレンズとの相性がある上に、メーカーによって規格が違うので、ご購入の際はご自分のカメラに使えるかどうか、十分気をつけてください。


僕はキヤノン・ユーザなので、単焦点レンズはこれを使っております。


2011年10月28日金曜日

夜景の撮り方

送信者 レンズ越しのパリ by Genie


夜景の撮り方はというと、大変に難しいのでここではいくら書いても足りないほどです。


本当に本当のことを申し上げれば、夜景モードのついているコンパクト・デジタル・カメラ(コンデジというような略称とは、どうも相性が悪い自分です)の方が気楽に失敗なく撮影できていい写真になるのではと思うくらい。


○フラッシュはたかない
○できたら三脚を使う
○できたらリモート(レリーズ)を使う
○ファインダーでなく、ライブビューで撮影


こんなところが、ごく基本的なルールでしょうか。


ファインダーを使わない方がいいのは、端折って申し上げると、そのほうがブレが少なくなるからです。


夜になるとルーブル美術館前のガラスのピラミッドが美しいので、たくさんの方が三脚を持って同じスポットから写真を撮っているのを眺めることができます。


観光地で、たくさんの方が三脚を並べていたら、そこはほぼ間違いなく「絶景スポット」ですよ!


あいにく、その三脚地帯で僕も「三脚、リモート、ライブビュー」で何十枚も撮ったのですが、どうも面白くない写真になってしまいました。


この写真は、諦めて道具をバッグにしまい、帰りがけにピラミッドのわきを友人と歩いていたときのもの。ほんの数分だけ、魔法のように風がやんで、鏡のような水面にピラミッドとルーブルの姿が浮かびました。


慌てて撮影したもので、これは三脚もリモートもライブビューも使っていません。


もしも、最初からこのスポットを選んできちんと準備して臨んだら、もっといい写真になったろうなあとは思うものの、これはこれで自分なりに気に入っております。


僕が現在メールのやりとりを通じて写真技術について教えていただいている先生は「いいと思う写真を徹底的に模倣しなさい」と言われております。


この「模倣」というのが、昔から苦手なもので、それを乗り越えることができたらもうちょっと腕が上がるかなあなんて考えております。「模倣」については、また後日。


ジーニー

佐藤孝太郎先生が優しく解説! 「デジタル一眼レフ上達講座」

2011年10月18日火曜日

スナップ写真の撮り方




スナップ写真こそが、写真の一番の楽しさなのではないかと個人的に感じております。


自分の住んでいる街で、旅先で、なにか素敵なものや美しいものを見つけたときに、さっとカメラを撮り出して撮ることが出来たら最高ですよね。


この写真は、言うまでもなくパリで。エッフェル塔のそばで幸せそうにしている恋人たちの姿をとらえました。


こういう写真を撮ろうと思って出かけたのではなく、エッフェル塔の写真を撮ろうとしているときに「たまたま」みかけた光景です。


こんな仲のいい恋人たちの姿は写真家にとってはパリでぜひとも撮りたい被写体です。


実際にパリの人に聞いてみたら、「公共の場所で行われていることを写真に撮るのには問題ないし、だいたいみんな抵抗がない」という答えでした。


そんなわけで、このふたりの幸せな瞬間をありがたく撮らせていただきました! 


シャッター・チャンスはいつ来るかわかりませんから、やはり自分にとって持ち運びのしやすいカメラや、カメラを取り出しやすいバッグがあることが大事なのではないかと思います。


ジーニー

2011年10月8日土曜日

玉ボケの作り方2





玉ボケについて先日お話いたしましたが、今回はもっと自然な玉ボケ写真の撮り方。どちらかというと、玉ボケが知らないうちにできてしまったという感じですが。

下の記事は、意図的な玉ボケです! 



過去記事:玉ボケの作り方


この薔薇は太陽光が透けて半透明に見えるように、逆光で撮っています。昼間日光が強いときは、絶対にカメラで太陽を見ないように気をつけてくださいね。

そして、バックには木漏れ日が差し込んでいます。これが優しい玉ボケになってくれるのです。撮り方は特別難しいことはありません。



ちょっとわかりにくかもしれませんので、一応撮り方の説明を。


花=日向にあって、逆光状態 
枝葉=日向にあって、木漏れ日を受けている状態
あなた=日光を前方から受けられる場所にいる

こんな条件だけが必要でしょうか。


カメラの設定としては、AV(絞り優先)モードで被写体に近づき、背景と被写体の間に距離を置くようにするとうまくいくと思います。 

デジタル一眼レフの方は、できるだけ望遠で。

残念ながら来月号が最終号になってしまう雑誌『MISTY』の編集部は、全員女子なのですが、「ジーニーさんには女子が喜ぶような写真を撮る、乙女センサーがついているに違いない」と言われてしまいました。喜んでいいのかな? 


乙女センサーとはなんぞや、という感じですが、女子のみなさんに喜んでいただける写真の撮り方は大分わかってきたと自負しております。

今後もたくさんの人がひととき幸せな気持ちになっていただけるような写真を撮りたいですね。


カメラ女子のみなさんから、たくさんのメッセージをいただきました。写真ブログを運営されている方がたくさんいらっしゃるんですね! 


近いうちにみなさんのサイトをご紹介するページ「カメラ女子リンク」を作りたいなあと思っております。それについては、また改めて。

ジーニー

2011年10月1日土曜日

写真のマジックアワー(ゴールデンアワー)



写真をきれいに撮るにはマジックアワー、もしくはゴールデンアワーと呼ばれる時間帯を意識することをおすすめいたします。これは良い写真の撮り方としては、基本的なテクニックでもあります。

デジタル一眼レフに限ったことではないので、夕陽がきれいだなと思ったら、外にでてあたりを見渡してみましょう。


マジックアワーとは「魔法の時間」。一日に二回あります。朝日が昇る頃と、夕日が沈む頃。僕は夜行性の人なので、なかなか朝のマジックアワーに写真を撮ることは難しいです。でも、その分も夕方のマジックアワーの素晴らしさを一杯体験するようにしていますよ。


写真の撮り方については勘違いされやていることも少なくないのですが、必ずしも明るければ明るいほどいいわけではありません。陽射しが強烈なお昼前後に外で写真を撮ろうとすると、光と影のコントラストが強烈で、なかなか思うようにきれいな写真が撮れないことが多いのです。少なくとも僕の今のレベルでは難しいです。


(あ、でも。リッチな写真家の方で、レフ板を持ってくれるアシスタントさんがいていてくれたら、話は別でしょう)


一方で夕方のマジックアワーになると、すべてのものがキラキラと金色に光っているのを見ることができます。そして、光が柔らかい分、影も穏やかになって、きれいな写真に仕上げることができるのです。


逆光についても「悪いもの」と思われることが多いかもしれません。僕も写真に目覚めた頃に友人からデジタル一眼レフを借りて、「常に太陽に背中を向けて撮るように!」と言われて、その呪文が解けるのにずいぶんかかってしまいました。逆光についてはまた改めて書きたいテーマですね。


この写真の被写体は道端の草です。真昼この草を見たら、ただの雑草としか思わなかったかもしれません。もしくは、そこに草が生えていることにも気が付かなかったかも。


すべてのものが金色に輝くマジックアワー。ぜひ体験してみてください! 


2011年9月26日月曜日

玉ボケの作り方1






玉ボケってご存知でしょうか?


マドラーの回りにキラキラが輝いていている光の玉が玉ボケです。丸ボケとも呼ばれています。意図的にこれを作るのは、一眼レフならではのテクニックでしょう。


なんだか小さな魔法の杖のように見えませんか? 


これは単焦点レンズを使って取りました。背景に光っているものががいくつかあると、こんな風に楽しい玉ボケを作って写真に入れることができます。


ちなみに、背景でキラキラして玉ボケを作ってくれているのは、トースターと電気ポット。


この玉ボケを作る方法は、僕もまだまだ研究中。わかってきたことがいくつかあります。


○レンズは単焦点50mmレンズがベスト


○できるだけ開放値で撮る(絞りの数値を最小にする)


○主体、つまり焦点を合わせるものは、なるべく手前に配置


○三脚があるならベター


○リモートがあれば、さらにベター 




そして、最近学んだ玉ボケの作り方というか秘密の方法!


○ライブ・ビューで玉ボケを確認しながら撮る


玉ボケも、単焦点レンズは、僕にとってもまだまだ新しいチャレンジ。楽しみながら、失敗から学びながら腕を上げていこうと思います。 

2011年9月23日金曜日

アングルできれいに撮る

送信者 レンズ越しのパリ by Genie
アングルについて少々。


これは素晴らしい彫刻がたくさんある、パリ左岸のリュクサンブール公園での一枚。左岸というのは、セーヌ川の南側のことです。


正面から撮らなかったのには理由があります。この彫刻は池の上にあって、真正面から撮ろうとするとかなりの望遠レンズが必要だったからです。


あいにくこの時、キットレンズ(CANON EOS 7Dと一緒についてきたレンズ)しか持っていなかったのが、残念といえば残念。


横に回って一番美しいと感じたアングルから撮影、気に入らない部分はトリミング(カット)しました。


それにしてもパリの街はカップルが多くて、こんな恍惚とした表情の恋人たちが至るところに見られます。若い人達ばかりでなく、大人のカップルも多いです。夫婦というよりカップル。永遠に恋してる感じで、眺めているだけで幸せです。 

2011年9月18日日曜日

カメラ女子におすすめのDVD講座




デジタル一眼レフの使い方が上達するには、僕も最初はやっぱり戸惑いました。

書店に並んでいるたくさんの教材のどれを見ても、本当にわかるようになるまでにたくさんの専門用語を覚えなくてはいけないのです。


やっとのことで出会えたのが、このDVD。カメラ開発者である佐藤先生のピンポイントでわかりやすい解説に加え、メールでも丁寧に質問に答えてくださいます。


正直申し上げて、撮影テクニックに関する書籍はたくさん買いこみましたが、どれもみんなよく解りませんでした。

専門用語を覚えるまでの過程がなにしろ面倒で、そのあたりをスルーして楽々と一眼レフをマスターしたいという僕がわがままだったのかもしれませんが…。

この素晴らしいステンド・グラスはサント・シャペルにて。

ノートルダム大聖堂と並んで、パリに行ったらぜひとも訪れたい場所です。柱のない構造でステンド・グラスが壁一面に飾られていて、まさしく圧巻でした。人間はまったく、素晴らしいものを作りますね。

この撮影は大変でした。とても混んでいる上に、自分の気に入ったスポットにいつまでも立っていると、他の人に悪い気がして。せっかく持っていったのに三脚の使用は禁止されていました(まあ、これは仕方がない)

この教会に限らず、カメラを持ち上げて高いところを移そうとすると、肩や腕に相当な負担がかかります。女性のみなさんは、できるだけ持ち運びのしやすいものを選んでください。よほどあなたが、物分りのいい荷物持ちにも最適なボーイフレンドか旦那さまがいれば別ですが。

それから、カメラが安定するようにしっかり両手で支えて、自分にとって写真を取りやすいポーズを見つけることも大切なようです。

2011年9月15日木曜日

写真の構図について


みなさん、ボンジュール♪ 今パリにおります… という気分でブログをスタートさせたかったので、この一枚を選びました。東京の自宅からのアップロード。


タイトル通り、僕も一眼初心者です。2月に初めてCANON EOS 7Dを手にしてから、まだ半年。その間もずいぶん迷いながらも、素晴らしい先輩たちからのアドバイスを一杯受けて、なんとか納得のいく写真が撮れるようになってきました。

この写真、なんだかわかりますか。おなじみのエッフェル塔です。パリには何度も出かけましたが、その度エッフェル塔の写真を取るのを諦めました。

どうしても、ポスト・カードで見るような美しい写真にはならないのです。

視点を変えて、エッフェル塔の真下から塔を見上げてみると、こんな面白い写真になりました。僕にとっては思い出深い一枚。

ジーニー

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